表面処理INDUSTRIAL SUPPLIES
《特》ステンレス専用”錆びにくい”窒化処理
このページでは、ステンレスの”錆びにくさ”という長所を損なわない窒化処理、マイクロナイト®をご紹介します。
目次
◆ マイクロナイト®
ステンレス鋼は優れた耐食性があり、食品工場の装置材料として多く採用される材質ですが、鉄などの金属と比較して硬度が低いため、摩耗に弱いという欠点もあります。
耐摩耗性を向上させる方法としては硬質膜を形成するコーティングがありますが、母材が硬度の低いステンレスの場合、外からの負荷に内側のステンレスが耐えられずに変形してしまい、コーティングが早期にはがれてしまいやすいという難点がありました。
これとは別に表面に窒化処理を施し、硬度を上げる加工もありますが、通常の窒化処理ではステンレスの長所である耐食性を損なってしまうという難点がありました。
マイクロナイトは400℃未満の低温で窒化することで、耐食性と耐摩耗性を両立した新しい窒化処理技術です。
耐食性の低下を防ぎつつ、硬度はステンレス鋼の2倍以上となります。
更にMD処理とマイクロナイトを組み合わせると、未処理のステンレス鋼に比べて約5倍の硬度になるという実験結果が得られています。
※マイクロナイトは通常の窒化処理ほどの耐食性の低下は起こりませんが、全く低下がないわけではありません。
◆ MD処理®×マイクロナイト®
特殊な凹凸で付着抑制機能を高めるMD処理®加工は、食品工場のステンレス部品に対して施工することが多いですが、使用している間に表面が摩耗して凹凸が減ってしまうと効果が薄れてしまいます。
ステンレス鋼への窒化処理加工である、マイクロナイト処理と組み合わせることで、MD処理の形状を保持し、効果を持続させることができます。
加工についてのお問い合わせは、下記よりお気軽にお寄せください。
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