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2024/04/24

CREATIVITY

【ヒント!Blog】軽搬送用コンベヤベルトの縦桟加工と屈曲について

こんにちは。営業1課Nです。

 
今回の『ヒント!Blog』は、コンベヤベルトの屈曲と縦桟加工の影響 についてお話します。


目次



■プーリ径とベルトの”最小プーリ径”



軽搬送コンベヤベルト(平ベルト・搬送用タイミングベルト)を確実に回すためには、プーリー径に合わせたベルトの選定が必要です。
他の記事でもご紹介しましたが、ベルトのカタログには使用できる「最小プーリ径」の情報が載っていますので、必ず使用するプーリのサイズと照らし合わせて確認の上、選定してください。

もし、使用するプーリよりもベルトの最小プーリ径が大きな(=屈曲しにくい)ベルトを使った場合、以下のようなリスクがあります。

✓ ベルトがスリップしてうまく回らない
✓ 芯線が折れてベルトが早期に傷む
✓ ベルトが頻繁に蛇行する


プーリ径に合うベルトの選定について、不安なことがありましたら、是非クレタスまでご相談ください。





■縦桟加工による屈曲の変化



さて、実はベルトの屈曲について影響があるのはベルト本体だけではありません。
ベースのベルトが屈曲の良いベルトであっても、追加工した桟の溶着によって屈曲が変わる可能性を考慮する必要があるからです。

軽搬送用コンベヤベルトで最もポピュラーな付帯加工に、蛇行防止や荷こぼれ防止のための「縦桟の溶着」があります。
長さ方向に紐状のウレタン(Vガイド)を溶着する加工のことです。
ベルトの裏面、または表面、あるいはその両方に付けるケースがあります。


縦桟はサイズ、材質も種類が多く、規格のものは最小プーリ径についての資料も公開されていますので、ご使用に合ったものを選定しましょう。

選定にあたっては、ベルトと縦桟材(Vガイド)の最小プーリ径のうち、数字の大きい方を加工後のベルトの最小プーリ径と考えます。




当社ホームページでは、下記リンクページの中で当社で取扱いしている蛇行防止桟(Vガイド)の型式ごとの最小プーリ径データを掲載していますので、参考にしてください。





■規格外の縦桟を使用する場合



規格品のVガイドであれば最小プーリ径の資料があるので、簡単に選定できますが、搬送物によっては規格にはないサイズの縦桟を使用しなければならないケースもあります。

特に荷こぼれ防止等の理由で表面に縦桟を付ける場合には、Vガイドでは高さが足りないなどの理由で規格ではないサイズの縦桟を付けることも多いでしょう。

規格外の縦桟の場合は加工サンプルを作って確認するのが最も確かです。
長さ300程度あれば、実際にご使用の装置のプーリに巻き付けて確認することができます。


また、曲がりにくい縦桟をどうしても使わなければならないケースでは、桟にスリット(切れ目)を入れて対応することもあります。







プーリ径に適合した縦桟をどうしたらよいのか、お悩みがありましたら、下記お問い合わせフォームからお気軽にご連絡ください。



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